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音大生なのに就活するの?

音大生なのに就活するの?

1、好きを続ける力

好きなことをやり続ける。

一見簡単なようですが、これはなかなか難しいことです。
音大生の皆さんは、「音楽が好き」な事にいつ気付きましたか?
吹奏楽を始めた中学生の時でしょうか。
ピアノやヴァイオリンを専攻している皆さんは3歳から、
なんてこともあるかもしれません。

その時点で好きになったものを、何年もやり続ける。

「好き」なのだから簡単なのでは?

いえいえ!
「好き」だからこそ自分の思うように上達できない時に苦しんだり、
成果が出ない時の辛さを味わったりするのです。

2、音楽が好きなのになぜ就活?

音大生のあなたが就活をし、面接を受けるとします。
その時必ずこう聞かれます。

「なぜ音大生なのに、音楽ではなくこの職種を希望するの?」

面接官は純粋に、
「何故なのだろう?」という気持ちと、
「就職をしてもやはり音楽をやりたいと思い直して、
すぐ離職してしまうのではないか?」
という懸念があるのです。

あなたはその時に、
「音楽ではなくてこの職種で働きたいんだ!」
という明確な答えを提示しなくてはいけません。

ひとりで音楽の魅力を伝えるのには限界を感じてしまった。

自分の自己表現の手段を、音楽ではなくこの職種に見出した。

どうして自分の「好き」な音楽の道を進むのではなく、
就職をしたいのか。
そして、
「好き」なことをやり続けたからこそ得られたものを、
就職して仕事にどう役立てられるのかを自分の言葉で伝えるのです。

3、「好き」を見つける難しさ

野球のイチロー氏がこう語っています。

『甲子園に出られることって高校生にとって大きな成果なので、
これから先の人生においてすごく大きな自信を掴めるんですよね。
でも、ほとんど甲子園には行けないんですよ。当たり前ですけど。
そこにどうやって向かっていったか、
甲子園を目指して自分たちなりに頑張ってきた時間があれば、
結果として出られなくても、その先の人生に活かせるでしょう。

そもそも好きなことが見つからないっていう人が多いんですよ、世の中に。
大人になったって結局好きなことを見つけられずに、
「自分は何をやりたかったんだろう」とか、
「俺の好きなものって何なんだろう」って思っている人がほとんどですよ。
でも彼らは、今野球っていう確実に自分が好きだと思えるものに出会って、
それを続けている。
そこで過ごす2年半がどれだけ尊い時間なのかは、将来、気が付くわけですよ。』

「好き」なものに子どもの頃に出会え、
それを続ける努力を重ねてきた音大生の皆さん。

その続ける力は、
音楽以外に見つけた「好き」にも発揮されることでしょう。

自信を持って「好き」を仕事に活かす。
その為のアピールの具体的な方法を、
私たちと一緒に考えていきましょう!

過去ログ「就活で必須音大生のトーク力」