1、ESに書く長所の把握
オーケストラの授業中、指揮者(先生)が演奏を中断し、
「今のところからテンポを少し早く!」
「スタッカートを鋭くはっきりと!」
「オーボエ、もっと歌って!!」
様々な指示を矢継ぎ早に繰り出します。
学生たちは、指示を受けて数秒後、演奏を再開する時にはそれを音で表現しなければなりません。
早くって、ついていけるかなぁ?
スタッカート、やってるつもりだけど、もっと鋭くするの?
歌うって、どんな感じよ?歌ってみせてよ、、
などと考えている暇はありません。
受けた指示を瞬間的に理解し、どうにか音を出してみるのです。
しかも、オーケストラ数十名の前で・・・。
例え、それがすぐには納得できないものであったり、
たくさんの練習が必要なことであったとしても、
オーケストラのメンバーを待たせて、「ちょっと、今練習しますので、お時間くださいね」とは言えないのです。
2、理解力のスピード感
指揮者は、
学生に「わかりましたか?」といちいち聞きません。
演奏を再開した時に学生が奏でる音でのみ、
その学生が自分の指示を正しく理解したのか、
理解した上で音に表現しようと努力しているのか、
そもそも指示が伝わっていないのか、
指示を理解しようとする気持ちが無いのか、全てを判断してしまいます。
指示が出たら、その場ですぐに、でき得る限りの力と勇気を持って音にする。
指揮者の指示を、とりあえずがむしゃらにでも表現しようとする瞬発力。
その力が、音大生には当たり前のように必要とされるのです。
日々、同じ練習をコツコツと飽きもせずに繰り返せる力。
その努力で身につけた引き出しの多い対応能力。
絶妙なバランス感覚を持ち合わせたあなたなら、
社会人になったとしてもそれを活かせると思いませんか?
まだエントリーシートに書く長所が思いつかない方は、
ぜひ一緒に探していきましょう!
また、就活支援の体制に不安を感じている大学関係者の方がいらっしゃいましたら、
是非一度ご相談ください。