1、早期離職の現状
2024年度が始まってから2ヶ月が経ちました。
最近の企業では、新卒社員の早期離職が深刻な問題となっています。
とりわけ入社後3年以内の離職率が高い傾向にありますが、
今年は4月1日の入社初日に退職を決意し実際に退職した、
という方もいました。
「配属ガチャ」という言葉もニュースになりました。
売り手市場という現状が原因のひとつでもありますが、
実際に退職した方は、
「研修中の雰囲気と実際の配属先の雰囲気にギャップを感じた」
「ここでは自分の成長が見込めないと思った」
などと感じたようです。
2、音大生こそ、企業が求める理想像?
企業としては、新卒者を1人採用するにも多大な費用をかけています。
すぐに離職を考えず、長く働いてくれる人材を求めるのは当然です。
そんな中で、
「1つの事を忍耐強く続ける力」に優れた音大生は、
魅力的に思いませんか?
音大生はひとつの楽器を何年も練習し続けています。
ピアノやヴァイオリンなら3、4歳からという方も多いでしょう。
何年間も、毎週のレッスンに向けて、毎日の練習を続けるのです。
こんなに継続力のある学生さんはなかなかいません。
3、フォルテなの?ピアノなの?
レッスンの先生からは、たくさんの叱咤激励をされます。
厳しい言葉やプレッシャーをかける先生も多いですが、
それを自分の糧として、
時には逆に真に受けすぎないようにして、
自分の気持ちをコントロールする能力も身に付きます。
音大生の皆さんなら、レッスンで
「そこはもっとフォルテ(強く)で!」と言われ、
次の週のレッスンでその部分をフォルテで演奏したら
「もっとピアノ(弱く)で!!」と怒られて、
「・・・??」
となった、という経験はあるあるではないでしょうか。
ある程度経験を積んでから振りかえると、
「あの時は単なる音量ではなく、感情的な熱量としてのフォルテが感じられるように演奏して、ということだったのかな?」
などと考えることができますが、
一見理不尽にも思えることを、
しばしばレッスンで言われることには慣れています。
上司からの無茶振りに対して耐久力があるとも言えますね。
4、苦手に遭遇した時には
また、
「練習を続けられる、と言っても好きな楽器なんだからいいじゃない」
と一般的には思われがちですが、
いつでも好きな曲だけを練習できるわけではありません。
コンクールや試験では課題曲が設定されていたり、
オーケストラなどで演奏しなければならない曲が決まっていたりします。
本当はバロック音楽をやりたいのに、
今は現代曲に取り組まなくてはいけない、
といったように、好きな曲ではなく苦手な曲をさらわなければいけないこともしばしばです。
それでも、
・違う時代の曲の奏法を知ることで、好きな時代の奏法との比較ができるようになる。
・1つの時代の音楽だけでなく、自分の表現方法の幅を広げられるはず。
といったように、
『自分自身で、自分が成長できるようにしむけられる』
ポジティブに思考を変換できる力も持っています。
1つの事を継続する力。
理不尽な要求にも耐えられる力。
どんな場所でも自分の成長につなげられる力。
音大生は今の企業がまさに必要とする人材なのです。
私たちと一緒に、
あなたの強みをどんどんアピールしていきましょう!
過去ログ「タフな音大生は一般就職に強い」