音大生は常に緊張と隣り合わせ。
毎週の個人レッスンに加え、オーケストラなどの授業、
数々の本番もあり、緊張する場面がたくさんあります。
精神的なタフさが求められるのです。
しかし、音大生は初めから緊張に強いわけではありません。
「緊張に慣れる」というよりも緊張とうまく付き合えるようになっていくのです。
1、緊張するとどうなる?
普段の練習ではうまくできていることも、本番ではガチガチに緊張してしまい、
思ったように力を発揮できなかった、という経験は誰でもあるかと思います。
過度に緊張してしまうと、
・手や足が震えたり
・呼吸が浅くなったり
・唇の形もうまく作れなくなってしまったり
身体に現れる緊張の影響は、演奏に直結してしまいます。
身体的な影響だけでなく、頭が真っ白になって、歌詞を間違えたり、暗譜がとんでしまうことも。
考えただけでもゾッとしますね。
それでは、音大生はどのように緊張と向き合っているのでしょうか。
2、「緊張」に真正面から向き合う
緊張は、ほとんどの人がしてしまうもの。
では、どうして緊張してしまうのでしょうか?
・人前で失敗したくないから
・練習が不十分だったから
・練習以上にうまく演奏したいと意気込んでしまうから
・自分のミスで周りに迷惑がかかったらどうしよう?と思うから
・うまく演奏できなかったら怒られるから
人によって要因は様々です。
まずは自分がどうして緊張してしまうか、自己分析をすることが大切です。
例えば、「人前で失敗したくない」と強く思って、緊張してしまう場合。
では、もしも人前で失敗したらどのようなことが自分の身に起こるのでしょうか?
誰かに嫌われるのでしょうか?
「あいつは失敗したやつだ」と後ろ指をさされるのでしょうか?
大学に通えなくなるほど、落ち込んでしまうのでしょうか?
そんなことにはならないはずです。
必要以上に恐れているだけだと、気づくはずです。
音大生は、たくさんの本番を経験することで、
さまざまな緊張の要因を探る経験をしています。
ひとつずつ、丁寧に緊張に向き合っているのです。
3、「緊張=悪いもの」では無い!
緊張することは、適度なものであればプラスに働くこともあります。
「ほどよい緊張感」というものですね。
弛緩してダラけた雰囲気ではなく、ほどよい緊張感に包まれた演奏は、聴き手をハッとさせます。
演奏者がほどよい緊張感でいる時、そこには「集中力」が生まれます。
演奏というのは、演奏者と聴き手の一期一会。
音楽は音を出した瞬間に消えていってしまうものだからこそ、一瞬にかける情熱は計り知れません。
その情熱こそが「緊張」を生むのかもしれませんね。
このように、
「緊張というものは悪いものでは無い」
と、身をもって知っていることも音大生の強みです。
いかがでしたでしょうか。
練習中も、常に自分で緊張状態を作りだしながら過ごしている音大生。
緊張との付き合いは、年季が違います。
緊張を味方につけて、私たちと一緒に就活を乗り越えていきましょう!
過去ログ「美大・音大生の就職先の選び方」