音大生は日々をどのように過ごしているのでしょうか。
今日は「時間の単位」という切り口から、迫ってみたいと思います。
1、音大生の時間の感覚とは?
音大生は、レッスンを中心に世界がまわっています。
というと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、
本当にレッスンが生活の中心にあります。
例えば、
毎週水曜日がレッスンの日だとすると、
水曜日という締切に向けて、木曜日から緻密な計画のもと、
練習が始まります。
つまり、
基本となる時間の単位というのは「1週間」ということになります。
1週間でやらなくてはいけない事は、多岐に渡ります。
・前回のレッスンで指摘された部分の改善
・反復練習が必要な箇所をひたすら練習する
・自分の中で、どのように演奏したいのかまだ感覚的につかめていない部分を深堀りする
・暗譜を進める
・新しい曲の譜読みをする
などなど。
次のレッスンまでに、上記のことをどのレベルまで達成していたいか、一週間の目標を決めます。
2、1週間を有意義に過ごすために
そして、
1週間の目標が決まったら、
次に考えるのが「1日」の単位になります。
1週間後に目標をクリアする為に、
1日毎にどのくらい練習を進めたら良いのかを考えるのです。
授業があったり、アルバイトがあったり、
逆に丸一日予定の無い日があったりと、
練習に費やせる時間は毎日異なります。
その日に確保できる練習時間を考え、
練習方法を組み立てていきます。
このように、
「1週間」という締切に向けて、
「1日」をどう過ごすかが決定されていきます。
3、1週間、1日から考える最終地点
そして、何の為のレッスンかというと、
それは「人前で演奏する演奏会や試験などの本番に向けて」
ということになります。
「数ヶ月」後だったり、「半年」後だったり。
最終的にはこの本番に向けて、レベルを上げていきます。
「1週間」→「1日」→「数ヶ月」
という、時間の組み立て方、
目標の立て方が音大生にはあるのです。
しかし、大変なのは、本番が常に複数存在すること。
自分の専攻楽器の本番以外にも、
室内楽やオーケストラの本番が控えていたりします。
つまり、目標達成のための
「1週間」→「1日」→「数ヶ月」
という時間軸を、
同時進行的にいくつも進めなければいけないのです。
レッスンが生活の中心となっている音大生。
そんな音大生の特殊な時間の捉え方。
音大生は無意識のうちに、
短期的・長期的、どちらの視点からも物事を捉えることをしているのですね。
社会人になってからも、その視点は活かされることでしょう。
あなたが知らないあなたの強みを、
私達とさらに深く考えていきましょう!