「人前で自分を表現する」ことが得意な人はどれくらいいるでしょうか?
音大生は、実はこれが得意なのです!
音楽をするということは、自分を表現するということ。
音大生は幼少期から、音楽を通じて人前で自分を表現するスキルを磨いています。
1、演奏=自分を表現すること
楽譜に書かれた音符を、正確に音にする。
これはもちろん大事なことですが、それだけでは演奏とは言えません。
ただの音の羅列です。
作曲された当時の時代背景や状況を考えながら、作曲家の意図したであろうイメージを、
自分というフィルターを通して表現するのが演奏です。
同じ楽譜を用いていても、百人いれば百通りの演奏となるのは、
それぞれにその音楽に対しての感じ方の違いがあるから。
「自分」というものを通した時ににじみでてくるものが音楽性であり個性です。
つまり、演奏というのは「自分」を表現することとも言えるのです。
2、表現するための根拠
「自分を表現すること」が演奏と言いましたが、
それは「自分の好き勝手に演奏をして良い」という訳ではありません。
音楽にはその時代に則した弾きかたのルールや型があり、
それを踏まえた上で自分の表現を考えていかなければいけません。
なので音大生はひとつの曲を演奏する前に、その曲についての勉強を欠かしません。
時代背景や作曲家の生い立ち、その当時の演奏法などから、表現するための根拠を探るのです。
独りよがりで身勝手な演奏にならないために必要なことです。
3、表現をコントロールする
こうして手にした根拠を基にして、初めて自分を表現することにつながります。
これが、「社会に出た時にどのように役立つのでしょう?」
会社内のチームで誰かと接するときも、
社外でお客様と接するときも、
その時々に求められる役割をイメージして、自分を表現することができるのです。
ただ自分がしたいように振る舞うのではなく、
その時その場で求められる人物像に適した表現までをも選択することができるでしょう。
毎日、演奏=自分の表現を磨いている音大生。
ただの音の羅列ではなく、「人間」を通したからこその表現に人々は感動します。
あなたの培った表現力を、社会で活かしてみませんか?