美術大学や音楽大学の就活支援をサポート

BLOG ブログ

音大生とルーティン

音大生とルーティン

一般の方からすると、
音大生はどのようなイメージを持たれているのでしょうか?

・ドレスを着て舞台に立って、華やかだなぁ。
・子どもの頃から音楽を習っていて、やっぱりお嬢様なのかな。
・優雅な生活してるんだろな。

などなど。
実際に、お嬢様もいますが(笑)

実は、音大生の日常はいたって地味であります。
地味な理由は、ひたすら練習をしているから。
コンサートで人前に立つ時以外はひたすら地道な練習を続けます。

そんな練習の中に、「ルーティン」があります。
今日はそのルーティンを少し考えてみましょう。

1、ルーティンとは?

ルーティンとは、「お決まりの手順」「日課」を意味します。

・朝起きたらカーテンをあけて、日光を浴びる
・練習にとりかかる前にコーヒーを一杯飲む
・本番の日、舞台に出る前におまじないを唱える

これらも立派なルーティンです。

そして音大生にとって、練習は最大の「ルーティン」でもあります。

ピアノ専攻の学生であれば、まずはハノンからでしょうか。
ハノンの○番から○番までを弾き、音階練習。
アルペジオの練習と続き、エチュードへ。

管楽器の学生であれば、
ロングトーン、タンギングの練習、
スケールとアルペジオ、指練習、そしてエチュード。

個人によってその方法は様々ですが、
コンサートで弾く曲を練習する前の準備として、
まずこれらのルーティンをこなします。

2、ルーティンのメリット

ルーティンとは、
考えなくても身体に染み付いてしまっているくらい、日常的なもの。

ハノンを弾きながら、徐々に指をほぐし、
そして今日も練習するぞ、という気持ちを高めていきます。
「気持ちの切り替え」という面においてルーティンは効果的なのです。

そして、
もうひとつ大事なことは、
ルーティンをすることによって「小さな違和感に気付きやすい」ということです。

3、小さな違和感に敏感になる

音大生にとってはこれは大変重要なことです。

・いつもより、指の動きがなめらかではない
・いつもより、ブレスが続かない

これらは、ほんの些細な身体の変調を伝えるシグナルです。
毎日同じルーティンを繰り返すことで、
より明確にその差が実感できるようになるのです。

小さな差のうちに、原因を突き止め、そのズレを調整する。
こうして、「小さな違和感」に敏感に反応し、
修正する能力が身に付いていきます。

4、ルーティンのデメリット

「ルーティン」は時には、
想像力がなくてもできるもの、
飽きてしまうもの、
新しい発想が生まれにくいのでは、
というように、ネガティブにも捉えられがちです。

しかし、音大生は何年もの間、
同じルーティンを続けているので、
飽きずにコツコツと努力することができます。

また反復練習の中にも、新たな発見をすることが得意です。

ルーティンに対して、苦痛を感じにくい人種と言えます。

ルーティンワークをする上でも、
音大生はすんなりと適応できる能力が備わっているのではないでしょうか。

ルーティンを生かせる舞台を、私たちと一緒に考えていきましょう!

 

過去ログ「音大生の就活面接で使えるアピール方法」