音大生が得意とする集中力とはどのようなものでしょうか?
1、練習の集中力
音大では、レッスンの為に練習曲と楽曲を毎日練習します。
「今日は疲れたから練習するのやめた!」
という気分で決めるものではなく、
どんなに疲れていても、毎日楽器の練習をする事は欠かせないルーティーンです。
1曲を練習するのに2〜3時間かかる場合もあります。
欠点を克服し、より良い演奏にする為に必要な事を考え、研究し続けます。
昨日より今日、今日より明日・・・
前進する為に自分が奏でる音に集中する力は、
音大生には必要不可欠なのです。
2、先生の指摘を聞く集中力
毎週のレッスンで、先生からさまざまなご指摘をいただきます。
「この音はより小さく」
「このフレーズはもっと滑らかにレガートで」
「最後の音は、繊細に消えるように」
もちろん、全て記憶するのは難しい為、楽譜に書き込みをします。
書き込んだ楽譜は真っ黒になるほど。
しかし、レッスンに集中できず、先生の指摘を聞き漏らしていたり、
しっかり意図された内容で把握できなかった場合、
また翌週のレッスンで同じ指摘をされ、先生によっては激怒されます。
「先週のレッスン、私の話を聞いていなかったのか?!」
これは、足がガクガク震えるほど恐ろしいものです・・・。
先生のご指摘を聞くだけではなく、しっかり正確に把握し、修正する。
これは、社会に出ても仕事をする上で必要なスキルだと思います。
3、アンサンブルの集中力
アンサンブルで必要なのは協調性と集中力です。
第一奏者、通称1st(ファースト)は、
全員の音色を聴きながら演奏し、さらに良くなる為の調整やフレーズの感じ方など全員に指示をします。
自分の演奏のみならず、全員のバランスを聴きながらになるので、集中力は人一倍使います。
1st以外のパートも、メインの旋律に合わせてバランスや表現を調整しながら演奏します。
こちらのパートの方が周りの音に合わせる集中力を使うかもしれません。
アンサンブルは、
誰か1人でも集中力がなくなりミスをすると「すべてが台無し」になってしまう怖さがあります。
しかし、全員が集中し音が合わさった時の素晴らしさは何事にも変えがたい快感になります。
集中力は社会に出た後も必要になるスキルです。
音大生の皆さんにはそのスキルがすでに備わっています。
ご自身の強みを活かして、就活に取り組みましょう!
過去ログ「音大生の就職先の選び方」