音大生の皆さんは音楽を通じて、
1つの事を多方面から見る対応能力を身につけています。
1、指導者の指示を的確に捉える
オーケストラで指揮者が、
「このフレーズはもっと迫力が欲しい」
と言ったとしましょう。
迫力とは、人によって捉え方が異なります。
・花火大会のような迫力
・巨大な滝のような迫力
・映画館で感じる迫力
・「最後の晩餐」を見た時のような重みを感じる迫力
指揮者がどのような迫力が欲しいのか、
よく観察し、考え方を探り、捉えようと必死になります。
そして、もしまた同じ指摘をされたら、
第2候補の解釈で演奏をします。
相手が何をイメージし、その言葉にしているのか、
読み取る訓練を日々しているのです。
2、物事の見方
例えば、花瓶にお花が飾られています。
ある人が、
「あれは何ですか?」
と聞いた時、
実は、人によって回答が変わってくるのです。
・生花
・花瓶
・お花
・カーネーションなど具体的なお花の名前
・私の好きなもの
・私の癒し
・友達からもらったもの
1つの物を見て、こんなにも答えがあるなんて、
まず考えないと思います。
そして、不思議な事に、
「あれは生花でしょ!」
と言う人は、
生花以外の答えを認めない傾向が高いのです。
それはなぜでしょう・・・。
自分の答えが常に正しいと思い込んでしまっているからです。
3、就活の面接で役立つ対応能力
音大では、1つの楽曲に対し、
「ここはこう演奏したい」
「このフレーズはこのくらいの大きさがベストだ」
などと、アンサンブルをしているメンバーとよく話しをします。
その時に、
「こんな捉え方があったのか!」
「この考え方もいい!」
と、自分の視野も広がっていきます。
その視野の広げ方を、
就活の面接で役立てれば、とても効果的です。
どのようにするかと言うと、
質問の回答を自分なりに考える時、
視点を変えた何通りもの回答を用意する事です。
自分が伝えたい事を言葉にした時、
果たして、正確な意図で面接官に伝わっているのでしょうか?
もちろん、
自分は自分の事を理解していますが、
初対面の面接官に短時間でしっかり伝える事は簡単ではありません。
どのような言い回しをしたら相手に伝わるのか、
いろいろ考え、練習する事が大切です。
そして、その練習は一人では不可能です。
しっかり伝わっているか、
用意している言葉をきちんと口に出せるか、
是非私たちと一緒に練習をしましょう!