1、コンサートの裏側では・・・
音大生なら誰でも経験のあるもの、それは演奏会。
日頃練習してきた成果を発揮し、お客様に届けます。
それは大学主催の企画であったり、外部から演奏家としてご依頼をいただいたり、さまざまな形がありますが、自身が企画し開催する自主コンサートという経験もあることでしょう。
コンサート、それはまさに「プロデューサーの仕事」そのものです。
まずは、コンサートの会場をおさえます。
そして、会場側の運営スタッフと使用する設備や備品などを含めた費用を交渉。
受付やステージマネージャー、譜めくりの人員を個人のツテで交渉し確保する。
宣伝するためのチラシやチケット、当日配布のプログラムを構成・デザインし印刷。
友達や親戚まで、人脈を駆使し集客。
チケット収益をゲストの演奏者やスタッフにお渡しし、
あらかじめ予約をしておいたお店へ打ち上げに行く、などなど。
つまり、自主コンサートの場合は、企画に関わる全てを統括し、責任者となるのです。
2、全体を把握する力
ソロリサイタルを企画するに至ってはこの全てをほぼ一人で準備します。
会場を予約する場合でも、コンサート当日から約一年前の申し込みが必要だったりもします。
「お客様にこういう音楽を届けたい!」
という目標の為に、一年以上前から計画し、一つひとつ期限の異なる課題をクリアしていくのです。
しかし、一番大切なのは、事務作業と平行して演奏に集中する事です。
サークルなどのイベント企画などは一般の大学生でも経験される方もいらっしゃると思います。
しかし、事務作業と演奏者という異なる課題の中で成功へ導くという経験は、なかなかできることではありません。
「コンサートをする」こと一つをとっても、
その裏には、長期にわたり進行するプロジェクトに対して、目標に向かって適切な歩みができているかを、主体的に、且つ客観的に把握できていなければならないのです。
音大生は根っからのプロデューサーと言えそうですね!?
就活は、自身のプロデュース力が必須です。
私達も、より良い方向へ向かう為のお手伝いをいたします。