なぜ音大へ進学したのか尋ねられたら、
「音楽が好きだからです!」
と答える音大生がほとんどでしょう。
では、仕事とは、「好き」だけで判断できるものなのでしょうか?
1、「好き」と「必要」は違う
音大生は、音楽が好きだから練習し演奏します。
自分の音楽への情熱を音で表現するのです。
好きだから辛い練習もできるし、
好きだからたくさんの時間を費やす事ができます。
しかし、社会へ出ると、好きだけでは成り立たない現実があります。
もちろん、音楽と同じくらい情熱を注げる仕事に就ければ良いのですが、
そう上手くいく事は稀です。
社会人になると、「必要」な事が増えます。
それは、
・お金
・補償
・立場
・自活
音楽は、「好き」だから辛い練習をし多くの時間を費やす事ができました。
ですが、社会人になると、「必要」だから音楽ほど好きではない仕事をし、多くの時間を費やし対価をいただくのです。
2、「必要」と「貢献」
しかし、仕事は、「100%辛いもの」なのでしょうか?
視点を変えて、「貢献」と捉えてみるのはいかがでしょうか?
自分は辛いと感じている仕事でも、
誰かの役に立ったり、
より住みやすい街になったり、
子供達が安心して遊べる安全な環境になったり、
助けを必要としている人に手を差し伸べたりできる可能性もあります。
もしかしたら、
自分が仕事をする事で、より良い社会になるかもしれません。
個人でできる貢献には上限があるかもしれませんが、
社会に出て企業として可能な貢献は規模も異なり無限大です。
自分の「好き」だけで動いてきた人生を、
誰かのための「貢献」に目を向け仕事をし、対価をいただき、自身も成長していく。
そんな考え方があっても良いと思います。
「自分ができること」に制限を持たず、さまざまな視点から物事を考えてみてください。
きっと素敵な未来が切り拓けると思います!
過去ログ「美大・音大生の就職先の選び方」