最近では多様化が進み、以前ほどは耳にしなくなったかもしれませんが、
「TPOをわきまえて!」と言われたこと、皆さんありますよね。
「TPOをわきまえる」とは、
「いつ、どこで、どのような場面か」を考え、服装や言葉遣い、さらに立ち居振る舞いを適切に使い分け、
その場にふさわしい行動や態度をとることです。
社会人になった時、自然と求められるものでもあります。
音大生の皆さんは、一般の大学生よりもTPOをわきまえなければならない場面が多く、
気づかない内に鍛えられていることを自覚していますか?
今日は主に「服装」に焦点を当ててみましょう。
1、クラシック音楽とTPO
クラシック音楽を主に学ぶ音大生。
「クラシック音楽」のコンサートに敷居の高さを感じる一般人の方が多いのも、
なんとなくそこにTPOを求められている、と感じることが要因のひとつではないでしょうか。
確かにコンサートホールに行く際の格好は、
「きちんとした」印象を与えられるような装いの方が多いですよね。
音大生は、まさに大学生活の中でも、コンサートホールに行くような「きちんとした」格好を求められる場面が非常に多いのです。
2、レッスンにおいて
師事する先生との一対一でのレッスン。
この場面においても、服装には気を使います。
先生はオーケストラやソリストとして活躍する一流の方たちばかりなので、
敬意を払った服装でなければいけないのです。
中には、「女性はブラウスに膝下丈のフレアーのスカート、ヒールは何センチのものを!」と、
細かい指定までされる教授もいらっしゃったとか・・・。
さすがにそれは細かすぎるところはありますが、
レッスンを受けさせていただくということは、
それだけ緊張感を持ち、先生に対して失礼のない格好を心がけなければいけないのです。
3、オーケストラや吹奏楽の授業において
いろんな学年の生徒が集まるオーケストラや吹奏楽。先輩もいれば後輩もいます。
ここでも、先輩に対して失礼にあたらないように、
また後輩の模範となるよう、服装には気を使います。
さらに、指揮者や指導者として学外から特別にいらっしゃる先生もいます。
この時にはオーケストラや吹奏楽のメンバーが、
その大学の「顔」となるわけです。
きちんとした印象を求められるのも当然ですよね。
4、コンサートにおいて
音大生が自ら演奏するコンサート。
この時の装いも気をつけなければいけません。
オーケストラや吹奏楽では、男性は燕尾服かスーツ。
女性はブラウスに黒スカートなど、まだわかりやすい格好で良いのですが、、
意外と悩むのが、「女性はドレスを着ましょう!」となった時。
全体から浮かないような色味を考えたり、
形を合わせたり、選ぶのが結構難しいのです。
あまりにも派手なドレスを着て、
「コンサートミストレスよりも目立ってしまった!」
となると、後で何を言われるかわかりませんね(笑)
その場にいる全ての方たちが気持ちよく過ごせるように配慮するTPO。
毎日の学生生活の中でも、音大生はこれだけ求められています。
知らず知らずのうちに、「TPOをわきまえる力」が鍛えられていること、少し実感できましたか?
社会人となった時も、あなたの誠意が伝わる手段として、大いに役立ってくれるでしょう。
さぁ、自信を持って就活にチャレンジしましょう!
過去ログ「音大生の時間の使い方」