音楽をするうえで一番大事な五感は、
やはり「聴覚」でしょう。
自分が出した音を「聴く」
共演者が出している音を「聴く」
レッスンにおいて先生のお手本の音を「聴く」
コンサートで演奏を「聴く」
音大生は、ありとあらゆる場面で「聴く」ことをしています。
「聴く」こと無しには、音楽は成り立ちませんよね。
音大生が日々磨いている、この「聴く」力。
社会人になっても活きてくることに、あなたは気付いていますか?
音楽を「聴く」スキルは、
社会人となって仕事をする上でどのように役立つのか、掘り下げてみましょう!
1、自分の音を「聴く」
毎日の練習の始めに、まずは基礎練習をしますよね。
自分の出した音を聴いて、
あなたはその日の自分の体調や、モチベーションをはかることができるでしょう。
そして理想の音をより正確に、またより自然に出せるよう、反復練習をします。
曲の練習をする時も、その曲に相応しい音色になっているか、
表現したい音を出せているかを耳で判断します。
つまり、作曲家が意図した音を、
責任をもって相手に届けられているか?を客観的に観察し、
もしも少しでもずれているようであれば、すぐに修正できるように「聴いて」いるのです。
これは社会人となってから、例えば営業において、会社の理念や商品の魅力を、
自分の言葉を通して正確に相手に伝えられているか?を常に気にかけることができる、ということです。
2、相手の音を「聴く」1
音大生は自分の音以外にも様々な音を聴いています。
オーケストラやアンサンブル、また連弾など、
共演者とうまく演奏をまとめていくには自分の音と同時に相手の音も聴かなければいけません。
共演者の音と自分の音は、音程が合っているか?
リズムはうまく噛み合っているか?
音楽的に訴えたいことが同じ方向性であるか?
などなど。
自分の音が合っているかということも大事ですが、
それ以上に相手がどのような音を欲しているかを敏感に感じ取るべく「聴いて」いるのです。
そう、「聴く」ということは「感じ取る」ということ。
音大生はこの「感じ取る」スキルに長けているのです。
社会人となって仕事をするには、チームワークが大切です。
仲間がどのようなアクションを望んでいるのか、
チームの中で自分がどのような立回りをしたらスムーズに仕事が進んでいくのか、
あなたは敏感に感じとることができるでしょう。
3、相手の音を「聴く」2
音大生は自分が演奏するのではなく、
お客さんとなって「聴く」立場になることも、多々ありますよね。
素晴らしい演奏を、ただ単に「美しいなぁ、綺麗だなぁ」
と感じるだけではないはずです。
どうしたら、そのような表現ができるのか、必死に「聴く」ことをします。
また学生同士のおさらい会では、
どこをどのように改善したらより良い演奏となるのか、お互いに聴き合いをします。
相手のためだけでなく、
自分の演奏をより良くするためのヒントを、そこから掴むことができるかもしれないのです。
社会人となっても、あなたはきっとお客様の声に真摯に耳を傾けることができるでしょう。
音大で培った「聴く」=「感じ取る」力。
音楽だけでなく、一般社会で働く時にも、あなたの武器になるはずです。
まだまだあなたが気付いていない武器を、
私達が一緒に見つけるお手伝いをいたします!